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【26】何事も最初の対応が大事ということです。

■とある会社の事務をしていた時のことです。

再就職で契約社員になつた男性が、余りにも自分の仕事の負担が大きいと配属課の主任に訴えているのに、主任は背中を向け返事もしません。

何度も繰り返して言っているのに無反応なのに段々と腹が立ってきたのか、声も大きくなって来ました。

私は何事だろうと思いつつ、男性のいる資料室に用事があったので行きました。

最初は、男性が一人で声を荒げているのかと思ったら、主任が隅の方で背中を向けてしゃがんでいました。

主任は男性が懸命になって訴えているのに丁度その場に居合わせることになった私に現状を訴えました。

男性の言われることはもっともで、新しい人が入るのでそれまで辛抱して欲しいとお願いしました。

■私も課の雑用全般を押し付けられていて、時間を遣り繰りしては何とか雑用をこなしていました。

同僚で手伝ってくれる人も一人いたので助かりました。通常業務も周りが手伝ってくれないので、ほとんど一人でやっていました。

なので、男性の言われることは良く分かりました。早急に何とかしなくてはならない問題でしたが、人員を増やして欲しいと上司にお願いするしかありませんでした。

結局、新年度になり新入社員が入り問題は多少は解決しました。

■人の話に真摯に耳を傾けるのは、とても大切なことです。

あるスーパーでのことです。

竹輪を購入したお客さんからカビているとクレームがありました。

話を聞いた者は謝罪の言葉すらなく、「上の者を呼べ」とお客さんは言われました。

そこまで主任が出ていき謝罪したのですが、「お前じゃ話にならん、もっと上の者を呼べ」と言われるので、店長が謝罪しました。

しかし、お客さんは納得されずに「もっと上の者を呼べ」と言われました。

後日、社長が新しい竹輪とお詫びのお金を包んでお客さんの会社に行きました。すると、そこは反社会的勢力の事務所でした。

社長はお客さんに深々と頭を下げて謝罪しました。すると「最初からこうしていれば問題は起きなかったのに。折角、新しい竹輪を持って来てくれたのだからこれはもらっておくが、お金の要求はしていないから持って帰りなさい。」と言われたそうです。

何事も最初の対応が大事ということです。

月刊観自在 令和2年3月号より

月刊観自在の購読(送料共年分1000円)ご希望の方は、観音院へお電話にてお問い合わせください。電話番号 082-233-5000

観音院 https://kannon-in.or.jp/
〒733-0032 広島県広島市西区東観音町10番2号

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【25】鈴之精神第五カ条

鈴之僧正さまは、現在二代目の院主さんですが、最初に鈴之僧正を名乗られたのは院主さんのお兄さんに当たる院家さんです。

院家さんの時代に作られた「鈴之精神第五カ条」というものがあります。

鈴之精神五カ条
一 刻苦耐労の精神(こっくたいろう)
二 剛健弘毅の精神(ごうけんこうき)
三 操業勤勉の精神(そうぎょうきんべん)
四 団結奮闘の精神(だんけつふんとう)
五 報恩積善の精神(ほうおんせきぜん)

■「刻苦耐労の精神」とは、物事を心身を苦しめるくらいに励み成すこと、とても苦労しても努めることです。苦難に耐え、労働に耐え、それに耐えうる体力を付けるべく心身を鍛えることです。

「剛健弘毅の精神」とは、心身ともにたくましく強くあることです。まだ度量が広く意思が強いことです。

「操業勤勉の精神」とは、機械などを動かして作業することを一所懸命に励むことです。

「団結奮闘の精神」とは、人と人とが目的を同じくして力を合わせ強く結びつき勇気を奮って戦い力いっぱい努力し立ち向かうことです。

「報恩積善の精神」とは、恩に報いること恩をいつまでも忘れずに恩返しをすることです。善行を積み重ねていれば必ず善い報いがあります。

■この「鈴之精神五カ条」を守り努めれば、自然と幸せが訪れます。

「鈴之精神五カ条」が何処に貼ってあるかですが意外な所にあります。

境内の外来のトイレの洗面台と、二階の客殿の奥にある外来トイレの洗面台に貼ってあります。

身近に有り過ぎた為に気がつかれなかった方も、この次の参拝の折に行って見て下さい。

■「鈴之僧正」の名前の由来は、院家さんが腰に下げられていた熊除け用の鈴です。熊に人が居ることを知らせて遠ざける為に用います。

では、何故、熊除けの鈴を身に着けておられたか、原因は私です。遅くまで残って仕事をしていた時、扉を開けて足音もなく院家さんが後ろに立たれていて「びっくりした!」とつい声を出してしまいました。

院家さんは脅かさないように、その日から鈴を着けられたのでした。

月刊観自在 令和2年2月号より

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【24】観音院の摩尼車(まにぐるま)の有り難いお力を頂かれて下さい

■建物の柱や階段の手すり等に摩尼車(まにぐるま)がある寺院が多くありますが、観音院も本堂の中に摩尼車があります。

内陣の右手の余間、前机の上に置いてあります。一般的に多くみられる円筒形ではなく陶器の球体で、上部に付いている窓を覗くと般若心経が入っています。

摩尼車を矢印の方向(時計回り)に回すと、一回転するごとに般若心経を一回お唱えしたことになります。

■毎日の定例法要、朝十時、正午十二時、午後二時のご法要の時に、お焼香のご案内がありますので、厄除大師さまの手前の机の上に置かれている摩尼車を回して下さい。

摩尼車を回す時は、まず合掌してから回します。回っている間にもう一度合掌します。止まるまで待っていなくても良いので、次の方に順番を譲ってあげて下さい。

前の順番の方のお参りが済まれたら、次の順番の方も摩尼車が回っている間にご自分も回して頂いて大丈夫です。

回す時は、軽く片手で回して下さい。

乱暴に回すと壊れる元になりますので、優しく扱って下さい。

■摩尼車が回った回数だけ般若心経を読誦したことになる有り難い摩尼車ですので、ご遠慮なく回して拝んで下さい。

但し、内陣には法要の時に僧侶の案内が無いと入れませんので、ご了承下さい。

摩尼車のマニは宝珠のことです。願い事を叶える宝を指します。み佛さまの持ち物にも宝珠があり、とても有り難い物です。

摩尼車を拝する時に、願い事を念じて下さい。お焼香の列に並ばれている時は、お願い事は簡潔にお唱えされて、列が渋滞しなうよにご協力下さいませ。

皆さまも、摩尼車の有り難いお力を頂かれて下さい。

月刊観自在 令和2年1月号より

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【23】健康でいることの有り難さ

■健康でいることの有り難さは普段は忘れていても、病気をしたら改めて大切なことだなあと思います。

私は大体二ヶ月に一度は風邪をひき、または胃腸炎になります。

二ヶ月何もないと、内科のかかりつけ医の先生に褒めて頂くくらい良く病気をします。

重篤な病気ではないものの、余りに頻繁で医療費も馬鹿になりません。

■七月半ばにまた大腸炎になって、いつものように抗生剤五日分で良くなったのですが六日目に薬が切れた頃にまた大腸炎になって八月の終わり頃まで続きました。

その間は、同じ抗生剤を続けると効かなくなるので、薬を変えながら様子をみるしかありませんでした。

食事も出来ない程ひどい時は、毎日、点滴に通いました。

■余りに長期に亘るので、検査をした方が良いと勧められて日赤病院に行きました。

前日の検査食を病院のコンビニで買いました。1080円でした。

院内薬局で、前日の夜に飲む下剤と当日の朝飲む薬をもらいました。

検査は一週間後でした。

かかりつけ医の先生と日赤病院に行くことが決まって以来、大腸炎の症状はピタリと治まりました。私は暗示にかかりやすいので、治まったのだろうと思います。

■いよいよ検査当日、朝ご飯は何も付けないトースト一枚、お昼ご飯は鮭粥と肉じゃが、晩ご飯は鶏肉のクリームシチューとクラッカー。どれもとても美味しかったです。

夜九時に下剤の水薬を飲みました。

■朝は六時に起きて、普段飲んでいる薬を飲みました。病院で下剤を飲むので、いつもの薬が効かなくなるので早く飲むそうです。

下剤を飲んでいるので電車で30分以上かけて行くのは躊躇して当日は朝八時半にタクシーを予約しました。10分で日赤に着きました。

■内視鏡検査用の下剤が二リットル用意されていました。20年以上前に一度大腸炎で入院して内視鏡検査をした時は量も多かったし、とても不味いもので閉口したので今回もかと覚悟して飲みました。ところが、美味しい物ではないにしろ案外に飲みやすかったので安心しました。

■検査結果は、大腸は綺麗だけれど直腸に炎症があると言われました。

抗生剤でも残ってしまう菌だそうです。10日日分薬が出ました。

お陰で無事に治りました。

■汚した時の為に服の着替えを持って行きましたが、下剤をかけるので大人用のオムツを履きました。
購入するのに抵抗があるけど正解でした。これは、便利でしたよ。

月刊観自在 令和元年12月号より

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【21】赤ちゃんを妊娠してから成人までのお話 <後編>

記事に使用していた画像はAYANOozzさんによる写真ACからの写真

■「お食い初め」は、生後百日目に行います。地方によって若干の日にちのずれはあります。

祝い膳は母方の祖父母が用意して贈ります。赤飯に尾頭付きの鯛など。

実際にはまだ食べれないので食べさす真似だけです。なので、赤ちゃんが食べれる離乳食を用意しておくと良いでしよう。

歯固めの石を用意して口に当てて丈夫な歯が生えるように祈念します。歯固めの石は昔はお寺や神社の境内や河原で拾ってきていましたが現代では難しく、インターネットで購入することも出来ます。

■「初誕生」は初めて迎える誕生日です。昔は生まれた時が一歳で、正月の元旦に一つ年を取る数え年でした。誕生日を祝う習慣はなかったようですが初誕生だけは盛大に祝っていたそうです。一升餅をついて背中に負わせて歩かせます。
やっと歩き始めた頃ですが重たい餅になかなか歩けません。これは、早くから家を出て行ってしまわないようにとの願いも込められています。一升餅もインターネットで購入することが出来ます。

■「初節句」は初めて迎える節句のことで、男の子は五月五日の端午の節句に、女の子は三月三日の桃の節句にお祝いします。赤ちゃんが健やかに成長することを祈念します。

赤ちゃんが生まれて間もなくで、お母さんに負担のある時は翌年にしても差し支えありません。

■「七五三」は数え年の七才、五才、三才の子供さんのお祝いです。昔はこの年齢に髪型や服装を替える習わしがありました。男女とも三才で髪を結い、女の子は七才で帯を締め、男の子は五才で袴を着ける節目の年でした。

観音院の法要でも七五三参りは出来ますので、お参り下さいませ。七五三のお札をお授けします。

■「十参り」「十三参り」は数え年十才、十三才の子供の厄年です。昔はおよそ十三才頃に元服して大人の仲間入りをしました。また、十三参りの佛さまの虚空菩薩さまは十三番目に誕生した智慧の佛さまです。
四月十三日頃に虚空菩薩さまにお参りします。

観音院には、虚空菩薩さまがいらっしゃいますので是非お参り下さい。十参り、十三参りのお札をお授けします。

■「成人式」は満二十才の祝いの式典です。大人の仲間入りです。2022年からは十八才に引き下げられるそうですが、飲酒、喫煙、賭け事は現行の二十才のままです。選挙権は十八才以上になります。
一般的は一月の第二月曜日ですが、自治体によってはお盆の頃に行われる所もあります。
■今回は、赤ちゃんを妊娠してから成人までのお話でした。

月刊観自在 令和元年10月号より

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【21】赤ちゃんを妊娠してから成人までのお話 <前編>

記事に使用していた画像は KOMIさんによる写真ACからの写真

■人間は誰しも母親の胎内で育ち、誕生し、その命を育んでいくものです。今回は、その成長にまつわる話をしたいと思います。

■近年では、薬局で販売されている妊娠検査薬の制度が上がって妊娠の極初期でも結果が出ます。妊娠が分かって病院に行くとエコーで診察しますが、赤ちゃんの影が映ったら事前に自分で調べている時は妊娠検査薬の診断をパスすることもあります。

ただ、安定期に入るまでは無理な動作をしないよう用心が必要です。

安定期に入ると妊娠五ヶ月目に腹帯を締めます。犬が安産であることから戌の日にお寺や神社でご祈祷を受けた腹帯を締めます。最近は、腹巻式やコルセットタイプ、ガードルタイプの使いやすい腹帯もあり、ご祈祷を受ける時に持参します。

観音院では、安産祈願を合わせてされる方が多く、安産守護のお札とお守りをお授けしています。

腹帯は縁起を担ぐだけではなく実際にお腹の保温や赤ちゃんの安定に役立ちます。

「帯祝い」を頂かれることもあります。腹帯やお祝い金を頂かれたら無事出産の暁にはお祝い金返しをしましょう。

■赤ちゃんは一般的に十月十日(とつきとうか)と言われるようにおよそ十ヶ月で生まれてきます。この場合の一月とは二十八日を周期とします。出産予定日は二百八十日目になります。

出産祝いを頂いた方には、「出産内祝い」をしましょう。時期は一ヶ月以内に、金額のお祝い金の二分に一くらいが無難です。

金額が少ないのも失礼ですが、頂いた額より高額になると返って失礼に当たります。

出産祝いを頂いたら何方にいくら頂いたかノートなどに記入しておきましよう。内祝いの金額と品ものも書いておきましょう。内祝いは必ず熨斗かカードを添えて何の品物か分かるようにしておきましょう。

■「お七夜(しちや)」は赤ちゃんの成長を祝う儀式で、命名式も兼ねます。現代では、出生届は十四日以内に出せばよいのですが、前もって赤ちゃんの名前を決めている方も多く、妊娠中から名前で呼ばれている方もおられます。

お七夜は、ご夫婦の双方の親や親族を招いて内々にお食事会をされているようです。赤ちゃんや母親の体調の良い時にされてかまいません。
また、赤ちゃんを産んだばかりのお母さんに合わせた食事の心くばりも嬉しいものです。

■「初参り」は生後一ヶ月くらいで、母子の体調や気候の兼ね合いをみてお寺や神社にお参りします。
三ヶ月くらい迄を目安にお参りされれば良いでしよう。赤ちゃんは夫婦の祖母が抱くのが正式だそうです。

観音院では、初参りのお札と無事成長のお守りをお授けしています。法要の中でお祓いもして頂けます。

月刊観自在 令和元年10月号より

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