にんげんばんじさいおうがうま

【21】赤ちゃんを妊娠してから成人までのお話 <後編>

■「お食い初め」は、生後百日目に行います。地方によって若干の日にちのずれはあります。

祝い膳は母方の祖父母が用意して贈ります。赤飯に尾頭付きの鯛など。

実際にはまだ食べれないので食べさす真似だけです。なので、赤ちゃんが食べれる離乳食を用意しておくと良いでしよう。

歯固めの石を用意して口に当てて丈夫な歯が生えるように祈念します。歯固めの石は昔はお寺や神社の境内や河原で拾ってきていましたが現代では難しく、インターネットで購入することも出来ます。

■「初誕生」は初めて迎える誕生日です。昔は生まれた時が一歳で、正月の元旦に一つ年を取る数え年でした。誕生日を祝う習慣はなかったようですが初誕生だけは盛大に祝っていたそうです。一升餅をついて背中に負わせて歩かせます。
やっと歩き始めた頃ですが重たい餅になかなか歩けません。これは、早くから家を出て行ってしまわないようにとの願いも込められています。一升餅もインターネットで購入することが出来ます。

■「初節句」は初めて迎える節句のことで、男の子は五月五日の端午の節句に、女の子は三月三日の桃の節句にお祝いします。赤ちゃんが健やかに成長することを祈念します。

赤ちゃんが生まれて間もなくで、お母さんに負担のある時は翌年にしても差し支えありません。

■「七五三」は数え年の七才、五才、三才の子供さんのお祝いです。昔はこの年齢に髪型や服装を替える習わしがありました。男女とも三才で髪を結い、女の子は七才で帯を締め、男の子は五才で袴を着ける節目の年でした。

観音院の法要でも七五三参りは出来ますので、お参り下さいませ。七五三のお札をお授けします。

■「十参り」「十三参り」は数え年十才、十三才の子供の厄年です。昔はおよそ十三才頃に元服して大人の仲間入りをしました。また、十三参りの佛さまの虚空菩薩さまは十三番目に誕生した智慧の佛さまです。
四月十三日頃に虚空菩薩さまにお参りします。

観音院には、虚空菩薩さまがいらっしゃいますので是非お参り下さい。十参り、十三参りのお札をお授けします。

■「成人式」は満二十才の祝いの式典です。大人の仲間入りです。2022年からは十八才に引き下げられるそうですが、飲酒、喫煙、賭け事は現行の二十才のままです。選挙権は十八才以上になります。
一般的は一月の第二月曜日ですが、自治体によってはお盆の頃に行われる所もあります。
■今回は、赤ちゃんを妊娠してから成人までのお話でした。

月刊観自在 令和元年10月号より

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